長年掛けて育つ木には人と同じように木目などの個性があります。この木目は指紋のように同じものはありません。当社では一本一本の木材を見て、どこに使うか、どう見せるかを判断していきます。この作業は長く住み続け、住み継がれていく家づくりにおいて欠かせないことであり、長い間、木造の家はそうやってつくられてきました。これに対し、家を量産している大手メーカーでは、効率を重視する為、木を細かく刻み接着剤で合成した木材を使うのが一般的です。
いい住まいを造るためには、設計士と職人とお客様が、自由に意見を言い合える関係が大切です。 自社大工ならば、設計士の意図を汲み作業をしたり、お施主様の想いを考えた提案などをすることができ、より想いのこもった住まいが実現します。
半世紀以上にわたり住宅造りに携わった、熟練職人の目利き。熟練の目利きは、ミリ単位の精度を可能にします。この熟練の目利きがあるからこそ、細部に渡り、しっかりとした造り込みが可能となるのです。私たちの現場には、住宅造りを天職とした職人の五感が冴え渡ります。